本年もどうぞよろしくお願いいたします。
子供たちも、教職員も心を新たにして、新学年が始まりました。
一人一人の生徒が、この進学、進級を節目に、それぞれの個性や能力を一層伸ばしていってくれることを願っております。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、2年生、3年生の保護者会で私は次のようにご挨拶をさせていただきました。
「挑戦していけば、成功するかもしれない。失敗しても何か学べることがある。何もしなければ、何も得ることはできない。」といった趣旨から、「失敗を恐れずにやってみよう」とか、「失敗から何かを学び、次に活かすことができればいい」など、大人はよく子供たちに話をすることがあります。私もそうです。
しかし、実は大人の私たちは、失敗はあまり許されることではありません。勿論、技術開発や研究などの分野では、失敗は成功のもとかもしれません。でも多くの大人は、失敗しないように注意を払ったり、時には事を回避してしまうのではないでしょうか。私もその一人です。
命に関わることや、同じ失敗を繰り返すことなどは許されませんが、許される失敗もたくさんあります。そして失敗から学ぶことも、また、たくさんあります。だからこそ、子供たちには大人になる前に、「許される失敗」をたくさん経験して欲しいと思っています。新たなことを始めようとしたとき、自分を変えようとしたとき、何かに挑戦しようとしたときの失敗に、何一つ無駄なことはありません。失敗を教訓にできれば、子供たちは大きく、大きく成長できると思うのです。
保護者の皆様、地域の皆様と連携して、子供たちを温かく見守り育てていきたいと思っております。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。